コーチング~スポーツコミュニケーション~第14話
こんにちは!
スポーツの指導者向けのコーチング・コーチをしております小野弓子です。
今回は、目標管理について考えていきたいと思います。
MBOという言葉は聞いたことがありますか?
マネジメント バイ オブジェクティブ (Management By Objectiveの略)です。
目標管理制度、と言われています。
ビジネスシーンでも目標を管理しよう!という具合によく使われる言葉です。
さて実はこの意味を、はき違えてしまって使われているようなのです。
どういう事でしょうか?
MBOという意味をもう一度よく考えてみます。
マネジメント 「バイ」 オブジェクティブ、なのです。
という事は、本来の訳は「目標“による”管理」という事であって、
「目標“を”管理する」のではない、という事なのです。
ここに、私たち指導者が学ぶべき点があります。
「目標による管理」という本来の意味で考えるなら、目標によって何を管理すればいいのでしょうか?
これこそが、私たち指導者が持つべき視点、目標による『行動』の管理、という事になるのではないでしょうか。
指導者が管理するのは、目標ではなく、そこへ向かうための選手たちの『行動』なのです。
行動を管理するために、効果的に「目標」を使うのです。
目標に対して、現在どのくらい行動できているのか?
目標に向かう為の行動計画をどう立てるのか?
目標達成のために、どんな行動が必要なのか?
目標に向かって、何が一番効果的な行動なのか?など。
私たちは、目標に縛られると結果重視になってしまい、結果が悪ければダメ、結果がよければそれでいいという思考に陥ってしまいがちです。
ですが特にスポーツ現場では、結果や成果を出すことは大事なのですが、それよりも大事なことがたくさんあります。
チームワークであったり、
個々の選手の能力を伸ばすことであったり、
スポーツを通して学べる様々ことはプロセスそのものにあります。
目標管理、ということを「行動管理」と置き換えて考えてみてはいかがでしょうか。
※スポーツコミュニケーション研修は毎月大阪で開催しております。
指導者や保護者の方々のご参加お待ちしております。