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コーチング~スポーツコミュニケーション~第11話

こんにちは!
スポーツの指導者向けのコーチング・コーチをしております小野弓子です。

私たち指導者は、選手に対してアドバイスをする場面も多いと思います。
今日は、「問題解決にアドバイスは有効か?」という観点について考えていきたいと思います。

統計的に言われているのは、アドバイスの有効性は3割、との事です。
こちら側がよかれと思ってアドバイスしても、選手たちに有効に機能する場合はわずか3割程度との事なのですね。

では、なぜあまり有効ではないのか?
ここを考えていきましょう。

例えば、
アドバイスをする人と、それを受ける人の能力に差があるから
説明が悪くて伝わっていないから
選手が見ている情報や視野が、指導者のものとは違うから
選手によって学習スタイルやコミュニケーションスタイルが違うのに同じ関わりをしてしまうから
状況が刻一刻と変わったり、シチュエーションが変わったりしているから

などが挙げられると思います。

では、アドバイスが有効な場合はどんな場合でしょうか。
それは、「選手が欲している・求めているとき」です。
こういう時は、とっても有効です。選手に聞く耳ができているからですね。

それ以外の時は、有効には働かないのです。(3割ですから!)
だけどついつい、先輩である指導者はアドバイスをしてしまいます。
では、どのように関われば、選手が聞く耳を持ち指導者の言う事が有効に働くのでしょうか。

ここで有効なのが「質問の力」です。

人は問いを立てられると答えを探さずにはいられません。
問いの質で思考の質が変わり、出て来る答えも変わってきます。

「こうした方がいいよ」と思ったら
「どうしたかったの?」という問いに変えてみてはいかがでしょうか。
最初は、選手たちは自分がしたことを説明できる力はないかもしれません。
ですが問い続ける事によってその力は徐々に身に付きます。
自分のしたことを説明できるようになればおのずと彼らの能力も上がって行きます。

スポーツコミュニケーション研修は毎月大阪で開催しております。
指導者や保護者の方々のご参加お待ちしております。