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コーチング~スポーツコミュニケーション~第12話

こんにちは!
スポーツの指導者向けのコーチング・コーチをしております小野弓子です。

コーチングの代表的なスキルの一つに「聞く」というのがあります。
さて、この「きく」ですが、実は5つの「きく」があります。

日常的には、3つ。
「聞く」「聴く」「訊く」です。

聞く:音・声を耳に受けること
聴く:注意して耳を傾けること
訊く:尋ねる、問うこと

ここに加わるのがコーチングの「きく」が2つ。
「利く」「効く」です。

利く:脳の五感をフルに研ぎ澄ませて、
言葉以外の感情やモチベーションや真意を全身で感じ取って聞き分ける
選手の利益になるような聞き方の事です。
効く:人は自分の言葉によって自分を知ることができます。
この自分の中にある多くの考えや感情が言語化されて整理された時、
人はおのずと答えを探すことができます。選手が自分自身の言葉で気づく効果を
意識して指導者が聞くと「効く」つまり効果的な聞き方ができるという事です。

指導者である私たちが、相手のために「きく」ことは、実は相手のために「話す」事より効果があります。
人は自分の言葉によって自己を知る事ができるのです。
ですから「きく」ことによって選手たちの中にある多くの考えや感情が言語化されて整理された時、彼らは自分の中から答えを探すことができ、気づきや行動が生まれるのです。

「話しをよく聞こう」など、日常的に言われている「聞く」ですが、実に奥が深いですね!

ここに4つの聞き取るレベルも見てみましょう。
1、 言っていることを聞いている
2、 言わんとしていることを聞いている
3、 言っていないことを聞き取る
4、 本人も気づいていない事を聞き取る

選手たちは自分の行動に影響を及ぼしている要因には多くの場合気づいていません。
そこで指導者である私たちが、その要因を聞き取り、選手に質問やフィードバックという形で彼らに返すことで、選手たちが自分の事を知り、行動の変容を起こすことができます。
その為には、指導者側の私たちが言葉に現れていない情報を聞き分ける力が必要です。

少し意識をもって「きく」、選手の言葉に耳を傾けて「きく」時間を取ってみてはいかがでしょうか。

スポーツコミュニケーション研修は毎月大阪で開催しております。
指導者や保護者の方々のご参加お待ちしております。