コーチング~スポーツコミュニケーション~第13話
こんにちは!
スポーツの指導者向けのコーチング・コーチをしております小野弓子です。
前回は「きく」という事についてお話しさせていただきました。
その続きという事で今回は「利く」についてもう少し詳しくお話ししたいと思います。
「利く」は利益の利ですね。
選手の利益になるような聞き方の事なのですが、よく「利き酒」や「鼻が利く」などに使われる漢字です。
指導者である私達はいったい何を利き分けることが求められるのでしょうか。
選手たちは、「言っている事以外に外に出している自分の情報」というものがあります。
例えば少し挙げてみますと、
ヤル気・恐れ・覚悟・不安・自己評価・迷い・不明感・納得感・関心度・情熱・妥協・甘え
などです。
選手たちが本人も気づいてない感情や想いや感覚を、指導者が利き分ける事が出来ると指導力が各段に上がる、と思いませんか?
では、どうすれば利き分けることができるようになるのでしょうか?
それは、「問いを立てながら聞く」という事です。
例えばこんな風に。
言っていることは何かな?
言わんとしていることは何かな?
言っていないことは何かな?
本人も気づいていない事は何かな?
前回、聞く4つのレベルをご紹介しましたが、そのまま問いに変えて「どうなんだろう?」と思いながら選手たちの話しを聞くのです。
このコラムでは何度も出てきていますが、この「問いを立てる」という事はかなりコミュニケーション能力のアップにつながります。
まず「選手たちは言っていることだけが全て」ではない、という前提に立って4つの問いを持ちながらコミュニケーションを取ってみると、今まで見えなかったものが見えて聞こえなかったものが利き分けられていくでしょう。
そうなってくると、試合にベストメンバーが揃う、ベストコンディションで臨める、ベストパフォーマンスが発揮できる!などの成果が出てくることが期待できます。
※スポーツコミュニケーション研修は毎月大阪で開催しております。
指導者や保護者の方々のご参加お待ちしております。