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コーチング~スポーツコミュニケーション~第8話

こんにちは!
スポーツの指導者向けのコーチング・コーチをしております小野弓子です。

今回のスポーツコミュニケーションのお話しは、「いい成果やいい結果を出す確率を上げるためには?」という観点でお話ししたいと思います

第6弾で少し触れましたように、残念ながら成果=結果はコントロールができない、というお話がありました。

では、どこをどんな風にコントロールしていくと成果・結果を出す確率を上げることができるのでしょうか?

P=P-I

こんな公式をご紹介させていただきます。
パフォーマンス=ポテンシャル-インペディメント (成果=能力-弊害)

成果は、チームや個人の能力から弊害や障害を取り除くとおのずと上がる、という事なのです。

ここに数字を当てはめてみると分かりやすくなります。

たとえば、「10」の能力を持っている人が、とても大きな弊害(成果を邪魔するもの)を「11」抱えていたとします。ケガであったり、前回のミスのため心労を抱えていたりなど。
そうすると「10-11=-1 」となり、成果は出にくくなります。

もう一人、能力は「5」しかないとしてもこの人の弊害が「1」だけだとします。
そうすると「5-1=4」 となり、成果は出やすくなります。

成果を出すために、指導者である私たちが着目する点として、チームや個人の「能力」と彼らが抱えている「弊害」の両方が必要なのだと言えます。

能力を上げる、という事は指導者として日々あらゆる方法で取り組んでいると思います。
ですが、「弊害を取り除く」という事が盲点になっていないでしょうか。

それでは選手個人や、チームの「弊害」って一体何があるのでしょうか?
例えば、コミュニケーションの行き違いや、言いたいことが言えないチーム内の雰囲気であったり、指示があいまいであったり、過去の成功体験が足かせになっていたり、当たり前という思い込みであったり、年代(時代)の差が弊害になってしまったり、目的や目標の認識がズレてしまっていたり。

こういう事が弊害になってしまい、成果が出にくくなってしまうのです。

他にもたくさんあります、どんな弊害が起こり得るのか?という視点で考えてみてもたくさんの意見が出て来ると思います。
その弊害を取り除いていく為に何かしらに取り組む事は、「コントロールできる」事なんですね。

コミュニケ―ションの質を上げるために出来る事を考える、
チーム内又は指導者と選手の意見交換の場を増やす、
指示を明確にする、
成功体験に縛られずもっと自由な発想を考える、
当たり前を見直す、
ジェネレーションギャップを埋めるために出来る事を考える、
目的や目標の再確認、など
弊害を取り除くという事が成果に繋がる、という事を知っておくと成果を出すために取り組める事の範囲が広がりますね。

大阪では毎月、このような観点から学べたりコミュニケーションを効果的にしたりするための研修を開催しています。ご参加いただくことでより理解が深まると思います。
ぜひ一緒に学びませんか、ご参加お待ちしています。
スポーツコミュニケーション研修についてはこちら。