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コーチング~スポーツコミュニケーションとは~第5話

こんにちは!
スポーツの指導者向けのコーチング・コーチをしております小野弓子です。

スポーツコミュニケーション・第5弾として、「コミュニケーションを通した信頼関係の構築・その2」としてお話ししたいと思います。

信頼関係について考えるとき、どうやって信頼関係を作ろうか?とか
信頼してもらう為には何が必要だろうか?とか
もちろん、信頼を創り上げていくうえでこれらは大事な質問ですが、

その前に!

信頼関係の弊害になる反応について、考えてみましょう。

人は、信頼関係がないと・・・、

おせっかいやお説教を嫌います
自慢話をされるのを嫌がります
操作されていると感じると、拒絶や抵抗が生まれます
言う事を聞くことに不満を持ちます
正論を言われると余計腹が立ちます(笑)

他にどんな反応があるでしょうか?

こういう反応が起きてしまうと、指導がスムーズに行くのは難しくなりますね。

人が動くのは、自分で納得するからです。
人の理屈で動くのではなく、自分の理屈で動きたいのです。

指導者である我々が、手っ取り早く結論を出して自分の意見を相手に押し付けるような傾向をなくし、それを乗り越えた時、人とのコミュニケーションはより豊かにより効果的になっていきます。

信頼関係を築くポイントは、難しく考えなくても上記のような事をまずは止めてしまえばいいのです。

おせっかいやお説教や自慢話をせず、操作しようとせず、言う事を聞かせようとせず、正論をまくしたてない。

こう書いてみると、そんな事はしていない、と思うかもしれませんが、
いやいや、自分の言動って案外自分では本当に分かっていないもの。
今一度自身を振り返り、気を付けるだけでもずいぶんと自分の言動が見えてくるのではないでしょうか?

自分はやっていない「つもり」でも、選手がどう思っているのか?どう感じたのか?ここが重要なのであって、信頼関係を構築するのに苦労が絶えないという事であればぜひこの視点を持って自分を振り返ってみて欲しいです。

では、実際に何をすればいいのか?

やり方は色々あると思うのですが、コーチングで使えるツールは「質問」です。

おせっかいやお説教や自慢話をせずに⇒選手自身の強みを訊いてみる
操作しようとせずに⇒選手自身の課題を訊いてみる
言う事を聞かせようとせずに⇒選手自身の関心事を訊いてみる
正論をまくしたてずに⇒選手自身の意向を訊いてみる

指導者は指示命令して当たり前、選手は指導者の言う事を聞いて当たり前、という固定概念は外して、(もちろん、そういう事が必要な場面はあるとは思いますが)
信頼関係を構築するためにも双方のコミュニケーションが必要、彼らの能力を引き出すのに質問が有効、そんな視点を持って信頼関係の構築に役立てて欲しいと思います。

スポーツコミュニケーション研修は毎月大阪で開催しております。
指導者や保護者の方でもどなたでもご参加できます。