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コーチング~スポーツコミュニケーションとは~第4話

こんにちは!
スポーツの指導者向けのコーチング・コーチをしております小野弓子です。

スポーツコミュニケーション・第4弾として、「コミュニケーションを通した信頼関係の構築」についてお話ししたいと思います。

これまで3回に渡ってコミュニケーションが重要だという事に触れてきました。
そこで、今日は信頼関係を構築する要素について見て行きましょう!

一言で「信頼関係」と言っても、その構築には時間がかかることもありますし、
よかれと思って取ったコミュニケーションがうまくいかなかったり、一瞬にして信頼関係が崩れてしまったり、なんてことも起こります。

信頼関係を構築する上で今日は「安心・安全」という観点でお話しをしていきます。

さて、安心・安全を感じる時と、そうでない時と、選手の行動やプレーに“違い”が出るでしょうか?

安心・安全な場や、安心・安全の人間関係の元では、選手たちはきっと、
・思い切ったプレーができる
・チャレンジできる
・失敗を恐れない
・意見を言うことができる
などの行動がとれると思うのです。

反対に、安心・安全な場がなく、人間関係もギクシャクしていたら?
・監督や指導者の言われたままの事をそのままやる
・考えない
・自分から発言しない
・競技自体や練習がキライになる
など、行動すら起こせないという事にならないでしょうか。

では、どういう時に人は安心・安全を感じるのでしょうか?



それは、笑顔であったり、話しを最後まで聞いてもらえたり、褒められたり、意見を聞き入れてもらえたり、相手を良く知っていたり、
または同じユニフォームを着たり、同じご飯を食べたり、同じ言葉を使ったり、という事ではないでしょうか。

こういうちょっとした事が、実は安心・安全を感じるものなのです。
改めて考えてみると「当たり前のこと」なのですが、その当たり前すぎて見落としがちなのがコミュニケーションの奥深さではないでしょうか。

また逆に考えると、指導者である我々が、安心・安全を作るのにたくさんの視点を持っているだけでも、安心・安全の場をより多く創り出すことができるのだと思います。

例えば、こんな場面を想像してみてください。
赤ちゃんをあやす時、どうしますか?

目を見開いて、手を広げて、満面の笑みで、「ばぁ~!」ってやりませんか?
その行為は「私は何も隠してないですよ、私はあなたに危害を加えませんよ、安全ですよ」
とアピールしている行為なんですよね。

そう考えると、それくらいおおげさにあけっぴろげに表現することも、安心・安全を創り出す要素と言えるのではないでしょうか。
我々指導者は、それくらい心を開いてコミュニケーションを取れているでしょうか?

信頼関係を構築するのは、一朝一夕でできるものでもありませんし、
また、スキルやテクニックだけではありません。

日頃の自分自身のちょっとした考え方や態度が信頼を創り上げていくのです。

スポーツコミュニケーション研修は毎月大阪で開催しております。
指導者や保護者の方でもどなたでもご参加できます。